「貯金をする」以外誰もお金について  教えてくれなかった

「お金は貯金しなさい」

親から教わった金銭教育といえば

「貯蓄」だけでした。

 

多くの方は、私と似たような教育を

受けていたと思いますが、

この貯蓄をするということだけでは、

お金についての正しい知識は

身に付きません。

 

お金は貯めるだけのものではなく、

貯めたお金を価値ある物や

サービスに交換するものだからです。

 

貯金がいくらあったとしても、

毎日カップラーメンを食べて、

家にこもり、ケチに徹している

人生は面白くないでしょう。

 

それよりも、

ある程度のまとまったお金ができたら、

資産運用という形でそのお金にも

働いてもらい、

そこで得たお金で旅行や食事などの、

少しの贅沢をした方が、

絶対に人生は、

楽しく豊かになるはずです。

 

貯めることしか知らない私たちは、

まとまったお金ができたとき、

その扱い方を知らずに、

冷静な判断もできないまま

高額なマイホームを買ってしまったり、

無駄にお金を使ってアッという間に

なくしてしまったりするのです。

 

社会で生きていく上で、

私たちは大きな3つの教育を

受ける必要があると思っています。

 

1つ目は、学問教育。

 

日本人なら誰もが義務教育で

学んでいる、

読み・書き・そろばんです。

 

日本では当然のように学んでいる

ことですが、

世界では、学校へ通えず、

言葉は話せても文字の読み書きが

できない子どもは大勢います。

 

私たち日本人にとっては当たり前の

ことなのですが、

義務教育の9年間をかけて、

社会人の基礎となる教育を

受けているのです。

 

2つ目は、職業教育。

 

これは、社会に出て働く上で

必要な教育です。

 

たとえば、弁護士、医師、

教師になるための勉強であったり、

自動車の整備士になるための

訓練であったり、

美容師になるための教育だったりという、

社会に出て稼ぐ力をつけるための

教育です。

 

今まではここまでの教育しか

受け手いませんでしたが、

これからの時代にはもう1つの

教育が必要になってくると思います。

 

それが、3つ目の「金銭教育」です。

 

本来は、子どもから大人まで、

だれもが日常的に使うお金に

ついての教育ですが、

実際には「お金のマニュアル」を

誰からも教わることなく大人に

なっていくのが現状です。

 

そして大人になって、

まとまったお金を持つようになると、

お金についてのいろいろな悩みが

生じてきます。

 

・マイホームは、買うべきか、

 借りるべきか

・貯蓄と投資はどちらが良いの

 だろう?

投資信託はどれを買えばいいの?

・老後はいくら必要なのだろうか?

 

前提となる「お金の教養」がないと、

いくら悩んでも答えは見つかりません。

 

また、ファイナンシャルプランナーなどの

専門家に相談に行っても、

自分の考えがしっかりしていないので、

言われたことを鵜呑みにしたり、

余計混乱する場合さえあります。

もし、お金についてちゃんとした

教育を受けていたら、

上記のような悩みはすぐに

解決するはずです。

 

この3つの教育を受け、

バランスよく身についてはじめて、

人生の本当の豊かさが得られると

思うのです。

なぜ、宝くじに当たると破綻するのか?

「もし、宝くじで3億円が当たったら」

宝くじを買わない人でも、

本当に当たったら嬉しいことだと

思います。

 

これは誰もが一度は考えたことの

ある夢のひとつではないでしょうか。

 

セミリタイアして、南の島で暮らしたい。

 

都心の一等地に豪邸を建てたい。

 

あこがれのスポーツカーを手に入れたい。

 

会社を辞めて、

世界一周の旅に出かけたい。

 

いろんな夢が浮かんでくることと

思います。

 

しかし、実際に宝くじで3億円当たったり、

何億ものお金を親から相続した人が

数年で破たんした、

というのはよく聞く話です。

 

なぜ、何億ものお金を手にしながら

破綻してしまうのでしょうか?

 

「自分は絶対そのようにはならない」

と思っていても、

今まで扱ったことのない大金を

手にすると、多くの場合、

金銭感覚が狂ってしまいます。

 

そして、お金があるということを理由に、

必要でもない大きな買い物をしたり、

無駄遣いをしたり、

架空の投資話に騙されたりするケースが

多いのが現状です。

 

でもなぜ、こういうことが起こるのでしょうか?

 

これはまさにお金を扱う知性、

つまり「お金の教養」の問題なのです。

 

お金は現代の社会にはなくては

ならないものですが、

お金には大きく分けて3つの価値が

あります。

 

1つ目は、物やサービスと交換する手段。

 

物々交換を行っていた時代と、

貨幣というお金ができてからの時代では、

あきらかに物の交換が便利になっています。

 

2つ目は、物の価値を計る基準。

 

100円の物と、1万円の物では、

1万円の方が良い物とわかります。

お金とは、その物の価値を計る上で、

とても公平な役割をします。

 

3つ目に、お金を持っていることの

安心感です。

 

言い換えると、

お金を持っていないことによる

将来の不安から解放される、

ということにもなります。

 

このような価値のある便利で

公平な「お金」ですが、

人や扱い方によって印象は

様々です。

 

「お金のことは人前で話すことが

できない」

「お金は汚い」

というイメージを持っている人がいれば、

「お金は大事」

「お金しか信じられない」

というイメージを持っている人も

います。

 

本来、物やサービス、

そして時間などと交換できる

便利なはずのお金が、

その考え方ひとつで、

お金だけに執着する人を

生み出したり、

一方でカードローンや、無理な借金、

そして扱ったことのない大金などを

手にした時に、

人生を狂わしてしまうほどの

「凶器」となってしまうケースも

後を絶たないのです。

 

例えば、

包丁は野菜やお肉を切ったり、

おいしい料理を作ったりするために

必要不可欠なものですが、

使い方を間違えると、

人を傷つける凶器となってしまいます。

 

自動車などの乗り物も同様です。

正しく使えばとても便利で

効率的なものなのに、

乗り方を知らない人や、

危険な運転をすると、

一気に凶器と変わるのです。

 

包丁の扱いや運転と同じように、

「お金の扱い方」を家庭や学校で

教わるべきなのに、

今まで誰も教えてくれることは

ありませんでした。

 

お金の正しい考え方や扱い方、

将来設計を行う上での

お金との付き合い方など、

大切な知識を全く知らないまま

大人になり、

社会に放り出されるのです。

 

目にしたことのない大金を

前にすると金銭感覚が狂ってしまい、

破綻するケースが後を絶たないのは、

「お金の正しい扱い方」を

誰からも教わってこなかったことが

原因だったのです。

生涯賃金から「小さなお金」を考える

普段、私たちが当たり前に使っている

お金ですが、

お財布から出したり、

クレジットカードから支払ったりする

「小さなお金」と、

 

マイホームや車、

保険などの「大きなお金」に分けて

考えていきたいと思います。

 

 

ちなみに、

この2種類のお金の使い方の

共通点は、

「無駄なことには使わない」という

ことです。

 

 

これは「小さなお金」でも

「大きなお金」でも大切なポイントです。

 

 

日常の小さなお金を使うときの

考え方として、

大切なことが2つあります。

 

 

それは、「節約」と「価値」です。

 

 

まず「節約」の方から考えてみましょう。

 

 

私たちは、普段使うお金について、

節約を考えるときと、

全く考えないときがあります。

 

 

たとえば、ランチをするとき

1000円安いところに行ったり、

卵を10円安く買うために

遠くのスーパーまで行って

買い物したりということ、

ありますよね。

 

 

その時は節約を意識している

のですが、

「どうしても欲しい」という感情が

働いてしまうと、

節約という考えがなくなって

しまいがちです。

 

 

たとえばブランド品のバッグがほしいと

なったら、

普段1万円のバッグを使っている人が、

30万円ものバッグをためらわずに

買ってしまいます。

 

 

なかには、

旅行の時くらいは贅沢したい、

と言って旅先で一気に使ったり、

ストレスが溜まっているからと言って、

一晩で何万円も使って

飲みながらグチっていたりすることも

あります。

 

 

ここで、「小さなお金」を、

大きな視野を持ってみてみましょう。

 

 

厚生労働省の調査によると、

新卒から定年まで同一企業で

働き続けた大卒サラリーマンの

生涯賃金は2億9400万円で、

約3億円となっています。

 

 

なお、転職を経験した

大卒サラリーマンの生涯賃金

2億7590万円と、

やや低くなります。

 

 

この3億円という生涯賃金

内訳をみると、

大きな出費は、

次のようになります。

 

 

▽住宅 4000万円のローンを抱えて、

諸費用、金利を含めると

約7000万円の支出

 

 

▽子ども1人の教育・養育費

3000万円の支出

 

 

▽定年退職時の預貯金や

有価証券などの資産 2000万円

 

 

所得税などの税金等は2割と

仮定して、6000万円の支出

 

 

そうすると、

残りの1億2000万円が、

普段の生活費として使われて

いることになります。

 

 

かなりおおざっぱな計算ですが、

ここでは正確性よりも大きな視野で

お金を把握することを優先して

考えていきましょう。

 

 

生涯で1億2000万円にも達する

「小さなお金」。

 

 

もし、ここで出ていくお金を

2割カットすることができれば、

なんと2400万円ものお金が

貯まることになります。

 

 

それどころかたったの5%カット

するだけでも、

600万円ものお金ができるのです。

 

 

2400万円もの大金をコツコツ

貯金するのは、

いかにも大変なことでしょう。

 

 

しかし、日常の「小さなお金」を2割

カットするだけで、

ほとんど自動的に2400万円の

大金が貯まっていくのです。

 

 

ちょっとした細かいお金の使い方

次第で、

お金の流れは劇的に変わっていく

ことがわかります。

 

 

小さなお金を地道にコントロール

していくと、

自然とまとまった大きなお金に

なっていくのです。

何が「浪費」で何が「投資」か考えてみる

どのようにお金を節約していれば

良いのでしょうか?

 

 

なんでもかんでも節約ばかり

していては、

人生におもしろみがありません。

 

 

それこそ貯蓄だけが目的の

人生になってしまっては、

本来のお金の価値を楽しむことは

できません。

 

 

お金を価値のあるものやサービスには

しっかり使い、

価値のないものやサービスに対しては

使わない、

というルールが必要です。

 

 

ルールとは、私たちが普段使う

小さなお金を、

使い方によって「投資」と

「消費」と「浪費」の3種類に分けて

考えるということです。

 

 

・買ったものが、払った額以上の

価値がある=「投資」

 

 

・買った者が、払った額と同じ

価値がある=「消費」

 

 

・買ったものが、払った額以下の

価値しかない=「浪費」

 

 

たとえば、

英会話スクールで優秀な講師から

マンツーマン指導を受け、

ビジネス英会話を完璧にマスターする。

 

 

この授業料は明らかな「投資」です。

 

 

数百万かかったとしても、

キャリアアップによって

年間数百万円もの収入が上がることも

考えられますし、

また、英語が話せることで

海外旅行を楽しめる土台が

できるからです。

 

 

こういう自己投資は、

使った額は大きいですが、

大きな投資となって自分に

戻ってくる良い投資です。

 

 

月に1度のおいしい高級レストランで

食事をするのも、

その味や雰囲気を味わい、

人としての経験や教養が高まる

のであれば、

それは「投資」となるでしょう。

 

 

また、急いでいるときに

タクシーに乗る。

 

 

これは「消費」でしょう。

 

 

早く目的地に到着したいという

目的と、

タクシー代という額が、

一致しているのです。

 

 

ところが、

ストレスが溜まっているからと言って

暴飲暴食をしたり、

使わないようなダイエットグッズを

衝撃的に購入したりするのは、

単なる「浪費」となってしまうのです。

 

 

お金を正しく使うのは

意外と簡単です。

 

 

まずは、「浪費」を減らして

「投資」を増やしていくこと。

 

 

お金を払って得るものの

「本当の価値」を判断して使うだけで、

お金は正しく使われていき、

そして増えていくのです。